甲子園口フランス菓子　ドゥーブル・デコレ　“フランス菓子界”の和心パティシエが贈る、魂のブログ

フランス菓子界の和心パティシエ青木です。




今日は、土日限定のデコレの朝市の日でした。




土日はパンを作っていたり、りんごパイも




平日の2倍は売れるので、ラックにはいっぱい




焼かれたお菓子が並ぶんです。








そんなきれいに焼かれたお菓子たちを見て想いました。




最近は、どこの店に行っても焼き色が薄いんです。




りんごパイのように、中に具を入れて焼く場合は




水分が多いので、完全に中央まで黄金色にはできませんが、




ミルフィーユのような、生地のみで焼く場合などは、




しっかり焼かなければおいしさはでません。




うちはパイも焼き菓子もクロワッサンもしっかり焼き色を




付けます。




（焼き菓子の種類によっては、わざと色っぽさを残す場合があります。）




中には、焦げてるとおもれてる方もいらっしゃるかも




しれません。




しかし、その寸前でぴったり止め、焼きの最大の味わいを香ばしさを




引き出すのがプロの仕事だと思っています。




しっかり焼かれてるからこそ、湿気にくくバターの芳醇な香りが




立ちこめるのです。




デコレのパイや、クロワッサンに圧倒的にファンが多いのは、




もちろん素材や製法もですが、本髄は焼きにあるのです。