2012年05月15日

傘のバトン

フランス菓子界の和心パティシエ青木です。



それは、突然雨が降り出した日でした・・・



朝から冴えない天気で、もうすぐだろうもうすぐだろうと思わせる

空で、僕が女性のお客様を接客をしてる途中で落ちてきました。




そのお客様はケーキを手にし、店を出られるとき空を見上げ

少し困ったお顔をなさいました。

そう、傘をお持ちでなかったのです。

これはまずい!!!

っと思った僕は、「うちの傘でよかったらお使い下さいませ。」

っと、お声を掛けました。



少々恐縮されながら、「必ず返しにきます」とご丁寧に

言われ、お店を後にされました。



そして今日、僕が事務所で仕事をしていると

スタッフが駆け足で呼びにきました。



「先日傘を借りたお礼がしたいとお客様が来られています。」とのこと。



僕は慌ててお店に戻りご挨拶をしました。



もちろん、そんなやりとりのあったお客様ですので、

お顔もしっかり覚えておりました。



そして、本当に本当に素敵な笑顔で「あの時は本当に嬉しかったです。」

っと声を掛けて下さりました。



そして、僕に手渡して下さった新品の傘2本。






僕もとても嬉しかった。



本当に嬉しかった。



お客様の優しい気持ちを、輪のようにつなげて行くために、

この頂いた傘は、また雨の日に、傘をお持ちでない

お客様のバトンにしようと思います。



雨にも負けない、優しい気持ちが



この傘を通じて沢山の人に届きますように・・・


傘のバトン



Posted by doubledecore at 08:51│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。