甲子園口フランス菓子　ドゥーブル・デコレ　“フランス菓子界”の和心パティシエが贈る、魂のブログ

フランス菓子界の和心パティシエ青木です。




今日は新しい焼き菓子、テュイル・オザマンドゥを焼きました。




修行時代も嫌という程、作ったお菓子ですが、




こうして自分がオーナーになり、ふと考えてみると




極めて生産性の悪いお菓子だなぁっと思ってしまいます。




仕込んだ生地を一日寝かせるので、焼くまでに




二日間かかります。




そして一枚一枚、正確に13ｇと計量し、




その後、フォークで薄く伸ばしていきます。








疲れた時にこれをやってよく、立ちながら寝そうになりました（笑）




60枚、伸ばし終えるといよいよオーブンに入ります。




薄い生地なので、30秒でもタイミングを間違えると




たちまち焦げてしまい、売り物にならなくなります。




6分程度の短い時間の焼成で








地味でしょ（笑）




でもこれが本当においしいんです。




この薄い体からどうやってこんなに奥深い味が出るんだろう




って思うくらい、食べだしたら止まらなくなってしまいます。




この一枚に秘められた、フランス菓子の神髄を







是非デコレで味わいに来て下さい。